この写真をご覧ください。子ども広場での一コマで、バケツの中に泥を入るだけ入れて、その感触を楽しんでいる、つぼみ組(4歳クラス)のお子さんの姿です。
泥遊び、家庭では、なかなか体験できない遊びですね。写真からも、その楽しさが良く伝わってきます。右側に写っている女の子は、バケツの中の泥を、その可愛らしい掌で、優しく撫でるような叩き方をしながら、こんなことを呟いたのでした。
「パパのおなかみたい・・・」まるで、本当のパパのお腹を触るような手つきが印象的でした。バケツの上に表面張力で盛り上がっている泥は、彼女が叩くたびにタポンタポンと震えました。水と泥の調合が絶妙なのか、タポンタポンはけっして決壊せず、本物のお腹、それもちょっと太めのお父さんのお腹そのもののように、私にも思われたのでした。真に「言い得て妙」でした。
泥とお腹に共通することがあることを発見した、彼女の感性が素敵です。この感性は、「謎かけ」という日本古来の知的な遊びに通じるものがあると思うのです。
どろんこ遊びとかけて、お父さんのお腹と説く。その心は、どちらも叩くと「タポンタポン」
「まったく異質な二つのものの中に存在する同質を見抜く力」は、とても高度な能力で、素敵なことだと思います。こんなことも、遊びの中で手に入れていくのですね。「遊び」を大切なものととらえて、「遊びこめる」環境づくりを考え、整えていきたいと思います。
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