TBSラジオで毎週日曜日の午前7:40からやっている「石川實 DAIRY LIFE」の10月4日(日)の放送で、DJの石川さんは「違いが分かる本当の大人とは、自分の中にあるインナーチャイルドを忘れない人ではないか。子どもと大人の間にある広さや深さといった奥行きのようなものを理解している人こそ本当の大人だ」という趣旨のことを話していたのが心にとまりました。
インナーチャイルドとは、心理学用語で、大人になっても心の奥底に存在している、幼い頃の傷ついた記憶や感覚のことを言うのだそうです。その傷ついた心を大人になっても忘れずにずっともち続けられること、その傷に負けずに乗り越えることで前向きに強くなれること、さらに同じような傷をもつ他者に共感して優しくなれること...。そのような大人が、本当の意味で「違いが分かる大人」なのではないかと、石川さんは語っていました。いいことを言いますね。そうだとすると、幼い頃の心の傷も、決して無駄とは言い切れないのですね。今、悩んでいる大人に、「あなたは違いが分かる本当の大人に一番近い」ということを伝えたいと思います。
話は変わって、TOKYO MXテレビの朝のニュース生番組「モーニングCROSS」の9月29日(火)の放送で、コミュニケーションコーチの山崎洋実さんは次のように語っていました。
「日本の子どもの精神的幸福度は、世界38ヵ国中37位」子どもの幸福度を測るユニセフ(国連児童基金)の調査で、日本は先進国や新興国など38ヵ国中20位。中身をみると、体の健康の分野では1位になりましたが、精神的な幸福度は37位となっているそうです。今の日本の子どもたちは、勉強はできるけど生きていく力が低い。友達ができない。特に日本は15~19歳の自殺率が非常に高いとのこと...。辛いですね。
出演者の話し合いは、白熱していました。解決策として、次のような趣旨のことが話されていました。
1. 褒めるべきは、行動や才能ではなく存在。「上手だね」、「頭が良いね」というよりも、「一緒にいて楽しいね」、「あなたのままがいいよ」
2. 結果よりもプロセス(経過)を大切にする考え方への方向転換が必要。「結果を出せ」というよりも、「あなたはよくやった」
さくらそう保育園の保育も、行動や才能といった目に見えるものを大切にするというよりも、当たり前すぎて誰も見ようとしなくなったからこそ、存在という見えにくいものを大切にする保育でありたいなあ。結果にこだわらず、プロセスをみる保育でありたいなあ。さくらそう保育園を卒業したみなさんが、幼い頃の傷ついた記憶や感覚を忘れないで、それらを乗り越えて、強くて優しい違いの分かる本当の大人になってくれたらいいなあ。
園庭のシンボルツリー(コナラ)に初めてドングリが実りました!
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