2019年11月12日火曜日

2019/11/12(火) テレビ

元郷園では、毎日夕方の4時30分、もしくは5時を過ぎると、2階の保育室に全園児が集まって、保護者のお迎えを待ちます。お迎えを待つ間、子どもたちはめいめい好きな遊びをしたり、保育士と歌をうたって楽しんだり、NHKの子ども向け番組等を見たりしています。

時折、保護者の皆さまから「お迎えに行くといつもテレビを見ている」と、お問い合わせを受けることがあります。なので、ここはきちんと説明をしなければと思います。

保育園の生活は、7時から19時までの一日12時間と、とても長いものです。その内、テレビを見て過ごす時間は、その日によって前後しますが、17時~17時半くらいから18時過ぎまでです。昼間の時間はテレビは見ませんし、18時を過ぎるとお子さんの数が少なくなるので、テレビを消して自由遊びを行っています。

元気に過ごしているお子さんも、たとえ昼寝をしたとしても、夕方になるとだんだん疲れが出てきます。お子さんの疲れを考慮すると、夕方以降はなるべく家庭に近い環境設定の下、ゆったりゆっくり過ごす方が望ましいと思います。そこで、テレビの使用が考えられます。NHKでは「子どもによい放送プロジェクト」という研究機関をつくり、研鑽を重ねているようです。当園では、このような良質の番組を選んで提供しています。プロジェクトでは、仲間や保育士と会話しながらテレビを見ることと、子どもだけで一方的に見続けることには、大きな違いがあると結論付けています。当園では、お子さんに寄り添って会話をしながら見ています。なお、NHKだけでなく、他者のために自分を捧げる哲学を持つ、やなせたかし氏の「アンパンマン」も見ています。

一方、世間的には、保育士は重労働な職業の一つと言われています。朝から真剣にお子さんと向かい合い、自発性と思いやりを育むような環境作りに心血を注いでいると、その疲労は夕方ごろにピークを迎えることになります。保育士を守る意味でも、「子どもによい放送プロジェクト」監修の番組等を用いることには意味があると思います。

お迎えの時間とテレビを見る時間が重なってしまうので、保護者の皆さまよりご意見があることは重々承知しています。ですが、このように考え実践していますので、広い心で受け入れていただけましたら、まことに幸いです。

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